フランチャイズ募集について知っておきたいこと

どんな業種があるか

フランチャイズというと、コンビニやファーストフーズ、学習塾、老人ホーム、マッサージ屋まで多岐にわたる業種があります。その店舗数の合計は約23万店を数え、売上高は約20兆円となっており、「フランチャイズビジネス」というひとつの産業分野を形成しています。
フランチャイズビジネスは、フランチャイザー(本部)が、 開発したビジネスシステムやノウハウと、商標・サービスマーク・チェーン名などの事業を運営する方法を提供するのに対して、フランチャイジー(加盟店)は、自分の資金を投入して、本部の開発した商売の方法、ノウハウを使用して営業を行い、お互いに利益を得ようとする仕組みです。もっとも、フランチャイザーは、加盟店を増やすほどに儲けが大きくなっていくようにはなっています。ですので、フランチャイジーとして、本当のビジネスのように大きな儲けを得ていくというのは、それこそ自身が何店舗も運用しないと難しいです。このことははじめから知っておいた方がよいでしょう。
フランチャイズチェーンのフランチャイザーである本部企業とフランチャイジーである加盟店はあくまでも別個の独立した事業者であり、それらが、フランチャイズ契約という一定のルールの下で事業を行うことで、あたかも消費者からは、同一の資本の企業が運営するレギュラーチェーン(直営店)のように見える、という経営手法です。

フランチャイズと似た仕組み-代理店、ボランタリチェーン-

代理店
事業者が本部との契約で、本部の供給する商品を独占的に販売する形態をいいますが、実は、フランチャイズとあまり代わらない契約内容のものもありますので、これらの名前だけでは判断はできません。一般的に、代理店契約というのは、一定地域をテリトリーとして定め、その範囲で独占的に販売する権利を与えられます。同一のマーク、イメージで営業を行なうものもありますが、本部から店舗運営や販売についての指示は少なく、継続的な指導もほとんどない場合が多く、業種もさまざまです。裁量が大きい分どうしたらいいのかわからないなんていう人には不向きかもしれません。自由と指導は、常に相反する存在です。
ボランタリーチェーン
各地にある小売店が主に商品の共同仕入を目的として、結成した協同組織です。各小売店がボランタリーチェーンに加盟し、まとまって大量の商品を仕入れることで、個々の小売店では不可能であったメーカーとの取引や、価格交渉が可能となります。各小売店の独自性が尊重され(看板など、それぞれが独自の屋号・商号で営業します)、組織は小売店の意思決定の下に運営されます。最近では、ベリーズが、地域の老舗家電販売店と共同してこれと似た組織を作っていますね。業種は主に小売業で、地域密着型のミニスーパー、眼鏡店、文房具店、寝具店など多岐にわたります。また、小売店の他に卸売業者が主宰するボランタリーチェーンもあります。仕入れの部分だけに着目した共同体として、捉えるとわかりやすいと思います。仕入れ力の大きい大型ショッピング施設などに地域のお店が対抗できる唯一の手段といえるかもしれません。

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