フランチャイズ募集について知っておきたいこと

フランチャイズの歴史

フランチャイズが誕生したのは、19世紀のアメリカです。その起源は1850年代「シンガー社」が、販売権を持つ小売店を全米に設置したのが始まりだとされています。シンガーは、販売店に対し特定の販売地域を指定してシンガー・ソーイング・ミシンの販売権を付与し、販売割合に対してその対価を徴収する方式をとりました。少しの投資でビジネス展開できる手法として、自動車、ガソリンスタンド、ソフトドリンクなど多くの業界で導入されました。また、フランチャイズのアメリカでの成長の背景には、第2次世界大戦が終了して、大きな就職先が必要になってきたという背景もあります。
このフランチャイズが日本に入ってきたのは1960年代。有名なところで1956年のコカ・コーラや1963年のダスキン・不二家の開業といわれています。とくに、最初にフランチャイズ化した日本コカ・コーラ社を見ると、60社ほどの加盟社に対し1000店近い店舗を加盟店として組織化しました。日本のフランチャイズ発展に大きく貢献しました。日本コカ・コーラ社より出遅れる形で、1971年にケンタッキーフライドチキンが設立されました。 1969年には、「ミスタードーナッツ」「マクドナルド」「ケンタッキーフライドチキン」「ダンキン・ドーナッツ」などが続々登場し、フランチャイズはファーストフードを中心とする外食産業で開花しいていったのです。その後、1980年代前後には大手デパートが子会社を設立し、「ファミリーマート」「ローソン」などのコンビニエンスストアが次々とチェーン展開していきました。最近では、フード業界だけではなく、スポーツジムなどますますその業態を増やしています。

フランチャイズの現状

1960年代の日本にフランチャイズビジネスがやってきてからの30年間、国内で活動中のFC数、店舗数、売上げ高は成長率の増減はあるものの、成長を続けています。 30年の間にはドルショック、オイルショック、円高、バブル崩壊など、不況の大波があったにも関わらず、FC市場は拡大を続けているのです。 2012年の調査では、チェーン数で1286、店舗数で約24万5000店、売上規模で約22兆円となっています。売上げ金額では、自動車産業を上回る規模にまで拡大しているのです。 それは、売上げ金額だけではなく、業種の拡大にもつながっています。毎年売上げを伸ばしている小売業や外食業以外にも、最近ではフィットネスクラブやリラクゼーションのレジャー業、幼児教育などの教育ビジネスによる新規参入があるようです。 だた、市場が伸びていることと個々人の経営する事業がうまくいっているわけではありません。店舗数が増えれば、業界としての売上はあがりますが、その中身が黒字が多いとか、計画通りに言っているかというそうでもありません。フランチャイジーは、なんとか加盟店を増やそうと、巧みな営業をしている部分がありますし、事業を行うほうはそれこそ人生をかけてその事業に挑むわけですが、本部がそのことをあまり認識していないというところもあります。指導する側は、サラリーマンなので、そんなこと知ったことではないという感じもあるのでしょう。どんな本部の指導者がつくかで、売上は相当変わってきますし、最終的には、やってみなければわからないこともあり、あまり説明会でのうまい話を鵜呑みにしない方がよいと思います。

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