フランチャイズの歴史や問題点をここまで振り返ってみて気付いたことは、儲かるか否か自由かどうかなどでフランチャイズ選びをしてしまうとやっぱり後悔してしまいそうです。お金のためにフランチャイズをはじめて、お金が得られなかったら、脱サラする前と後で何が変わるのでしょうか。また、お金だけを追い求める限り一生成功しそうな気もしません。やはり、狙ってお金を儲けられるというのは、なかなか難しいことのように感じます。そこで、フランチャイズにあたって収入面はもちろんとても大切なことですが、なぜ業態を選んだのかという動機が大切になるのではないでしょうか。とにかく儲かりそうだからという理由だと本当に危ない気がします。やはり、経営はある程度並があるものですし、そこにくる人達のことをお金としてしか見ることができないようでは、うまくいく気がしないのです。
フランチャイズは問題もたくさんかかえていますが、それはフランチャイズだけではありません。どんなビジネスだって多くの問題を抱えています。ただ、ここまで市場規模が大きくなっているということは、フランチャイズというのがそれなりに支持されているシステムだからではないでしょうか。やはり、ただで、ノウハウも手にいれることはできませんから。また、あるノウハウを手に入れた者にとっては、ビジネスはスピードが大事なので、早く拡大したいと考えます。その時に、いちいち責任感のある社員を雇ったり人を育てたり、資金繰りをしたりなんてしていると、ビジネスの寿命が先に来てしまいます。または、より早くやった者に負けてしまいます。フランチャイズという形態は、そうした双方得な面があることは、やはり事実でしょう。そうでなければ、これほど伸びてくるわかがありません。正しくない商売は、短期的にはうまく行きますが、長くは続かないものです。少なくともフランチャイズは１００年以上の歴史があるわけですから。大事なことは、なんでフランチャイズを選ぶか、どうしてその本部の会社を選ぶか、お金だけに魅力を感じていないかなどご自身と常に対話をし続けることです。